東京五輪の名花・チャスラフスカ

彼女は東京五輪で個人体操で旧ソ連のラチニナ選手のメルボルン、ローマ次いで東京で三連覇を母国に期待された彼女を破って初の金メダルに輝き、種目別の平均台跳馬でも優勝し三つの金メダルを獲得した。

彼女の演技の魅力は、持ち前の運動神経、たゆまぬ練習で培った技術に加え、持って生まれた美しい容貌、女性らしい華麗、優美などの言葉で表現される。だが、それだけでは表せない内面的な芯の強さや優しさが会場全体に伝わり、観客が一瞬にして彼女のファンになり声援を送ってしまう稀有のアスリートである。団体総合ではソ連に敗れ、オリンピックにおける挑戦は次回のメキシコシティー大会に持ち越された。

東京オリンピックの活躍で国民的英雄となったチャスラフスカは、母国に凱旋帰国し熱烈な歓迎を受けた(松原茂章氏 株式会社フォート・キシモト顧問「ベラ・チャスラフスカ日本人の心に残る東京大会の名花」より)

         

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